「尊皇」と「攘夷」


 『尊皇』とは、“天皇を敬い尊ぶ”といった精神の事を言い、当時の日本人全員が持っていた思想です。
 日本は八百万の神が創りし“神々の国”と考えられており、天皇は神の子孫なのである。

 無論、現代でそのような発言をすれば時代錯誤も甚だしいので、控えましょう。

 『攘夷』とは、“夷荻を追い払う”と言う意味である。
 『夷』は『外敵』の意であり(侮蔑も含まれる)、日本の歴史には『蝦夷』(エゾ、エミシ)という名で多く登場する。
 この蝦夷が天皇勢力に制圧、統一されて日本は形成される事となる。

 上でも述べたように、『神の国』である日本が夷荻(外国勢力)に踏み荒らされる事を誰もが嫌った。
 そして『夷荻を追い払え』という“攘夷論”が広く浸透していく。

 が、その手段は大きく分けて二つに分かれることとなる。
 異人を片っ端から斬り殺していく『小攘夷論』と、一旦開国して外国の技術を学び、諸外国と渡り合う力を身に付けてから攘夷を行う『大攘夷論』とである。

 以上は基本であり、前ふりである。
 「佐幕」と「勤王」へ続く。



一つ前へ戻る   読み物一覧へ   渋浪トップへ



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送