私「キヌガワ温泉ってさー」テレビは「きぬがわ」と言っていたが、もうどうでもいいので「はぁ〜?」と小馬鹿にしたため息をつき、私の負けということで終らせようとした。
姉「はぁ?キドガワだろ?」
私「あ?キヌガワだって」
母「キドガワって今テレビが言ってたじゃん」
姉「うん」
姉「激怒のドだ!漢字も読めんのか?」この言葉はまずかった。私の負けず嫌いに火を点けてしまった。
私「憤怒のヌだ!」と、そこでいいタイミングにテレビからの音声が聞こえてきた
テレビ「この鬼怒川」温泉には……そこから母は「あら〜、きぬがわって言ったわ〜」と繰り返し、姉は無言。
母&姉「あ……」
姉「こっちが喋ってからあっちに届くまで時間がかかるけど、アテネから日本は速い」いやいやいや、違うよ?いいかい?
私「いや、アテネからのが速いわけじゃないって。映像と音声は同じ電波だからね?だから、あっちが聞いてすぐ喋るのはおかしくないんだって」
姉「はぁ?何言っとんの?お前はわかっとらん!」
「私の好きな人は、みんな私の刀で死んでいく――」
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