新選組三部作

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子母澤寛 小説/史料/資料 中公文庫

 新選組三部作というのは、子母澤寛(しもざわかん)の「新選組始末記」「新選組遺聞」「新選組物語」の三作のことである。面倒くさいから一まとめにした。

 新選組関係者から聞いた話などを事細かに記している。
 司馬遼太郎をはじめ、多くの作家がこれらの本を元に、新選組作品を世に生み出していった。
 がしかし、近年非常に重要な事実が発覚した。
 これらには多くの創作が含まれている
と。
 私はこれらの本を読む前にその事を知っていたためかもしれないが、疑って読むのが普通ではないかと思った。
 本人が冒頭で「歴史を書くつもりなどはない」と書いているのだから。(爆)
 が、本当に聞いてきた話を書いてあるわけだし、聞いてもいない話をあたかも聞いてきたように書かれているので、その区別は非常に難しい。
 さらに悪い事は、これらの創作を真に受けた傑作が生み出された事であろう。(何)
 沖田の池田屋喀血や、黒猫秘話はこのあたりが発祥かと思われる。「まだ美青年然としていない沖田」は中々見ものである。(笑)

 稀代の詐欺師(爆)子母澤の三部作は、史実にも詳しくなろうと言う方は読まねば始まりますまい。
 なお、騙されないようにお気をつけを。(笑)



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